酸素系漂白剤
漂白剤には塩素系(えんそけい)漂白剤と酸素系(さんそけい)漂白剤があります。
ネット上には酵素系(こうそけい)と、堂々と書いている方がいらっしゃいますが、全く意味が違いますのでご注意下さい。
塩素系は強いアルカリ性に対して酸素系は弱いアルカリ性になります。
今回は酸素系漂白剤について、私の知る範囲で書きたいと思います。
酸素系漂白剤には2種類あります。
顆粒状の過炭酸ナトリウムと液状の過酸化水素をがあります。
過酸化水素は、オキシドールとしても販売しています。
昔は傷口の消毒薬として病院でも使用されていましたね。
現在はどちらも洗濯時の色柄物用漂白剤の原料として使用されています。
実はお洗濯だけではなく、ハウスクリーニングでも使用が可能です。
塩素系と比較して漂白力は弱いですが、素材への影響が少なく危険度も低い為、私は在宅のハウスクリーニングではよく使用します。
私が使用しているのは、酸素系漂白剤の原料として使用されている過炭酸ナトリウムです。
最初の写真の商品をアマゾンで購入しています。
仕事でも結構使いますので3kg入りなど割安のものを購入しています。
過炭酸ナトリウム=酸素系漂白剤
と言ってもいいでしょう。
今、流行のオキシクリーンにも使用されていますよね。
過炭酸ナトリウムの使用例
○急須の茶渋落とし
すんごいきれいになります。
コーヒーによる黒ずみや紅茶による黒ずみも落とせます。
刺激臭もないので安心して食器に利用できます。
○洗濯時に液体洗剤に混ぜて色柄物の漂白
白い肌着などと色柄物を一緒に洗濯しても色移りの心配がありません。
○キッチンやお風呂の排水溝のヌメリ取り
塩素系と比較してヌメリをはがす力が弱い為ブラシなどでこすりが必要になります。
刺激臭が無いので、ペットや赤ちゃんがいても安心です。
○キッチン天板の人工大理石のシミ抜き
塩素系を使うとつやが無くなる場合がありますが、酸素系ではそれがありません。
漂白力は塩素系に比べて劣ります。
○キッチンのステンレス部分の茶色い汚れ取り
キッチンのシンクや天板が茶色くなっている箇所はありませんか?
塩素系漂白剤でも落ちますが、酸素系漂白剤でも落ちます。
お湯に溶かしたものを茶色いところに塗って5分ほど放置するとだいたい消えてます。
消えない場合は一度洗剤をキレイに流し、もう一度繰り返しましょう。
サビはとれません。
その茶色い色は意外とサビであることも多いです。
サビ取りはこちら
○洗濯槽のヌメリ取り
塩素系も販売されていますが、個人的には過炭酸ナトリウムを使用した酸素系のほうが効果があると感じています。
ネット上に情報が出回っているのでそちらを参考にして下さい。
○壁紙(ビニールクロス)の汚れ取り
黒くすすけた汚れやヤニ汚れ、赤ワインのシミに抜きに効果があります。
赤ワインなどの色素は50度くらいのお湯に溶かしたものを塗布して、1時間くらい放置して様子を見ます。
少しでも漂白できれば、これを何度も繰り返します。こすっても意味がありません。
○浴槽下のエプロン内のヌメリ取り
塩素系の刺激臭が苦手な方にはおススメです。塩素系ほどの漂白力はありませんが、ヌメリを素材から浮かしてくれる作用があります。こすり洗いとの併用が必要です。
〇過炭酸ナトリウムとオキシドールはどちらも酸素系漂白剤ですが、これらを混ぜると漂白力がアップします。
ネット上では、過炭酸ナトリウムに弱アルカリ性のものを混ぜると漂白力がアップするという情報が出回っていますが、過炭酸ナトリウムの反応が早まることはありますが漂白力がアップするという実感はありません。
衣類に付着した血液が除去できない場合に、過炭酸ナトリウムとオキシドールを混ぜたものを歯ブラシなどでブラッシングしてあげると落ちやすいです。
是非お試し下さい。
過炭酸ナトリウムは、50度くらいのお湯がもっとも効果を発揮できると思います。
プラスチックは素材により、変形や割れなどが発生する可能性も考えられます。
60度以上になると変形するプラスチックもありますので気をつけて下さい。
お湯の温度には充分注意して作業をしましょう。
過炭酸ナトリウムは、その酸化力で除菌や消臭の作用もあると言われています。
弱アルカリ性とは言え、アルカリ性を示すものはたんぱく質を分解します。
素手で扱うと手のたんぱく質を分解し、ヌルヌルとしてきます。
店長山本の手もヌルヌルしちゃいます。
必ず手袋をして作業をしましょう。
手肌の弱い方に限らず、手袋は必須だと思います。
私は、肌が弱いので必ず手袋をするようにしています。
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掃除の極み
スマイルクリーンなぎさ
山本